ラブ×コントロール


するとカイは、両手を合わせて私に向かって拝んでいた。


はぁー!?


こんな時までムカつく~アイツ!


私は手のこぶしを抑えながら、カイの事を睨む。


もーついてないっ…。


ーー


そして、図書館掃除の日。


「咲原さん、体操服に着替えて来てね、女の子の制服が汚れるのはいけないから」


「えっ?うん…分かった」


女の子扱いしてくれるのは嬉しいけど、なかなか…


「キザな野郎だな…」


「えっ?」


振り向くとカイがいた。


「ビックリしたぁ~何よ?」


「今から図書館か?」


「うん」


「水内と?」


「そうだよ?こないだ決まったじゃん」


「そうだったな、じゃぁ頑張ってな~」


カイはそう言って手をヒラヒラさせ、部活へ向かった。


何よっ、それだけ?


やっぱムカつくヤツっ。



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