ラブ×コントロール
「もう一回……鍵しめとくか?」
「えっ…?」
まっ…また閉めるのっ?
「いや…人入ってきたら困るだろ?」
「あっ…うん」
ビックリした、何言いだすのかと思った。
しばらくはしょうがないよね…っていうかまた密室?
はぁ―…
私は軽くため息をついた、しかもこの部屋カーテン閉まってるせいか前より暗い所だし。
けど、カイの姿と顔ぐらいは分かる。
でもどうしよう…こんな近くに…肩だって触れてるし、けど今さら離れられないし。
カイも離れないし、どうして…?
何で離れないの?
でも、もしかしたらカイも同じ事思ってるのかも?
一人考えを巡らせていると、
「…そういえばさ、おまえって簡単に泣かないよな?」
「えっ?何よ、いきなり…」
「高所恐怖症とか言ってたけど、何だかんだ行ってたし、ホラー映画だってそうだし、それに今みたいに暗がりの部屋だってそうだろ?」
「分かんないけど…これぐらいじゃ泣かないんじゃない?」
…っていうか、私は元々人前ではあんまり泣かないけど。