ラブ×コントロール
そして水内くんと私は、図書館の片付けに向かった。
「わぁ…やっぱり広っ」
「あれ?咲原さん来るの初めて?」
「あっいや、入学して一度見学に来ただけで…」
「そうなんだね?本いいよ、もっと読んで欲しいな」
「そっ…そうだね」
「僕達の担当は文芸本の棚の掃除だから、こっちだよ」
「あっ、うん」
棚に向かい、並んでいる本を一旦出し棚の整理、新しい本の入れ込みをしていく。
「ふぅ…けっこう重労働だなぁ~終わるのかな…」
「2人で頑張って終わらせようね?」
ため息をついた私に、水内くんは笑顔を向けてきた。
「…うん、そういえば水内くん図書館に詳しいね、やっぱりよく来るの?」
「うんそうだね、それもあるし…僕は去年もしたからね」
「じゃぁ一年の時も委員だったの?」
「そうだよっ」
「へぇ~エライなぁ~」
私にはとてもムリ!と、私は感心した。
「そんな事ないよ、誰かはやるんだし、委員の仕事をしたいからやるだけだよ」