ラブ×コントロール


「えっ?別に…」


「おまえ、まさか…」


カイは少し思い詰めたような顔をした。


もしかして…こんな事に妬いてる?


…何て思ったら、


「おまえ…逆ナンはまずいだろ?」


「……はっ!?」


逆ナン!?


「何で私が逆ナンするのよ!それ言うなら逆でしょーがっ」


「いや、それはないっ」


「…何でよっ?」


「何となく、おまえがアイツのタイプじゃなさそうだからっ」


「はぁ――っ!?」


カイはニカッと笑って、平然とそんな事を言ってきた。


なんつ―失礼なっ!


すると、ギャラリーがカイに気づいて騒ぎだした。


「キャー!本道センパ~イ!」


「本道く―ん!」


そんな騒ぎにカイも気づく。


「ヤベッ…じゃ俺戻るからっ」


「えっ!?ちょ…言い捨て―?」



< 255 / 364 >

この作品をシェア

pagetop