ラブ×コントロール
「調べる事は得意なんだよねっ」
「へぇ~さすが委員長!」
「いや、でもさすがに準決勝ともなるとしんどいね?それとも…本道は調子良くないのかな?」
「さぁ…?」
私はグラウンドの中のカイを見つめた。
その後、カイは何とかアウトを取りチェンジになった。
「…あんまり驚いてなかったね?」
「えっ?あ―うん…」
「もしかして…本道がちゃんと抑えるって信じてたとか?」
「いや別に…ただ…」
「ただ?」
「多分…大丈夫じゃないかって…」
私の言葉に、水内くんは少し驚いた様子で。
「分かってるんだね?彼のこと…」
「……だといいけど」
水内くんの言葉に、私は少し笑ってそう答えた。
“だといいけど”
水内くんにそう答えられたのは、ちゃんと気持ち伝えたからだねきっと…。
自分でも、そう答えた事にちょっと驚いてたり。