ラブ×コントロール


「してるさ……勝つんだろ?」


「…っ!……あぁ」


「どーせ、そう言ったんだろ?咲原に」


「言った」


「良かったのかよ?言っちゃって」


「あぁ…勝つからな!」


カイがニヤッと笑いながら言うと、一平も笑顔になる。


「よし!そうこなくっちゃな!」


とその時、


カキーン!


幹野が野々村の投げた球を打ち、二塁打になった。


「ワワァァ――!!」


「キャー!!やったぁ~幹野く~んっ!」


桜川スタンドが沸く中、応援していた絵美も騒ぐ。


そして次のバッターはショートゴロが相手のエラーとなって、ランナー1・3塁となり、流れが桜川にやってきた。


次に6番の一平が打席に入る。


一平は高めの球をはじき返し、ヒットになり幹野くんがホームに帰って1―1 の同点になった。



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