ラブ×コントロール
本道の馴々しさはそんなんじゃなかった。
席替えの時も、机を置いてふと隣を見ると、
「げっ!?」
「そのリアクション失礼じゃね~?」
隣にいたのは本道だった。
マジで最悪~。
また冷やかしの対象になるよっ。
私の心の中とは裏腹に、本道は椅子に座り唐突な事を言い出した。
「何だ、宇美の隣かよ」
…えっ?
「ちょっと今名前…しかも呼び捨てにした!?」
「いいじゃん?別に」
「またあんたは…何でそんな軽いの?」
呆れた顔で私はそう言ったけど、本道はまた気にしていない様子だ。
何かが悔しかった私も、アイツのことをすぐに呼び捨てにした。
それは自分の中でもよく分かんない強がり?だった…。