ラブ×コントロール

そして…ずっと



その日の夕方、


私はカイと約束したグラウンドへ向かった。


“あのグラウンド”は
カイと二人で初めて行ったところ。


去年のクリスマスに、カイに教えてもらったグラウンドのことだと、私はすぐに気づいた。


でも…どうしてここに?


「ふぅ―…」


私は一息ついてグラウンド前の階段に座る。


夏の5時、まだ明るいけどこのグラウンドには私だけ。


ちょっと緊張する…。


話って…?


でも私もカイにちゃんと話さないと…。


そう思いながら私はふと道の方を振り返った。



< 301 / 364 >

この作品をシェア

pagetop