ラブ×コントロール
そして…ずっと
その日の夕方、
私はカイと約束したグラウンドへ向かった。
“あのグラウンド”は
カイと二人で初めて行ったところ。
去年のクリスマスに、カイに教えてもらったグラウンドのことだと、私はすぐに気づいた。
でも…どうしてここに?
「ふぅ―…」
私は一息ついてグラウンド前の階段に座る。
夏の5時、まだ明るいけどこのグラウンドには私だけ。
ちょっと緊張する…。
話って…?
でも私もカイにちゃんと話さないと…。
そう思いながら私はふと道の方を振り返った。