ラブ×コントロール
すると、ちょうどカイが制服姿で走ってきたのが見えて私は立ち上がった。
私の前まで走ってきたカイが立ち止まり、息を切らしながら…はぁはぁ…と呼吸を整えている。
私は何だかその姿にドキッとした。
「……カイ、そんな走って来なくても…」
「ばかやろ……約束だろーがっ?」
「まぁ……でも抜け出してきて大丈夫なの?祝賀会やってたんじゃ?」
「あぁ…うるさかったし、こそっと抜けてきたっ」
「ふーん…」
約束のために…。
私は照れてしまい少しうつむいた。
するとカイが息を整えながら言った。
「グラウンドの方降りね?」
「あっ…うん」