ラブ×コントロール
すると、幹野くんが口を開く。
「いいよ?4人で楽しそうじゃんっ」
「本当!?良かったぁ~楽しみだね~」
絵美がコロッと態度を変えて、幹野くんにそう言った。
そしてカイと幹野くんは部室へと戻って行った。
とりあえずもう一回謝ろうと、私は絵美の肩を叩く。
「絵美ごめん!つい、口すべっちゃった…」
「いいのいいのっ、私のお願い聞いてくれればっ」
絵美はニヤニヤしながら私を見て来る。
私はイヤな予感がした。
「うっ…なに?」
「ダブルデートの時、隙を見つけて、私の事どう思ってるか幹野くんに聞いて~」
「えー!?私がっ?」
「いいじゃ~ん!お願いっ」
う~ん、ほとんど気付かれてると思うけどな…。
でも…私も悪かったし、
「分かったよ…それとなく聞いてみるよ」
「やったぁ~お願いねっ」
絵美はそう言って笑顔で飛び跳ねる。
それにしても、絵美すっかり恋する乙女だなぁ。