ラブ×コントロール


「そうなの?でも…二人で行ったらまた…」


またからかわれる…。


そう思って私は言葉に詰まりうつむいてると、


「んなもん、言わせておけばいいって、俺最初から言ってただろーが?」


「えっ?…うん、そうだったね……」


私はカイの温もりを感じながら、一緒に歩きだした。


するとカイが手を握ったまま口を開く。


「…言わなくても分かってると思うけど…」


「えっ?何……?」


「……甲子園……絶対見に来いよな?俺、おまえが見てるとスゲー頑張れるみたいだからなっ」


少し照れた顔をしながらも、そう言ってきたカイの言葉に私はまたドキッ…としてしまう。



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