ラブ×コントロール
「女が遅刻って、どうよ?」
呆れ顔で言って来るカイに、私はさすがに言葉につまる。
「うっ…だから悪かったわよ」
「絵美ちゃんから聞いたぞ?おまえ相当遅刻魔らしいなっ」
「はぁ…」
「あのなぁ~普通女は男が来るよりも早くに来て、先に待ってるもんだろ~がっ」
「はっ!?」
偉そうなカイの態度に、私は段々イライラしてきた。
「それで、“待った?”って言って“ううん、今来たとこ”って言うのが理想だろ~がっ」
「はぁ~っ!?バッカじゃないの?そんなのないわよっ、夢見過ぎなんじゃない?ちゃんとデートした事ないんでしょっ?」
「おまえなぁ~そんな事言える立場かよ!?」
「何よっ」
また言い合いをしてると、先に歩いてた絵美達に呼ばれる。
「お~い!そこの二人早く~」