ラブ×コントロール


「まぁね?……で、どう?」


「えっ?」


「上手く行ってる?本道と」


「あ―…うん、まぁ普通かな?」


「ふふっ、何?普通って?」


「だって…何て言ったらいいか…」


「そっか、相変わらずそういう所可愛いね?咲原さんは」


「えっ?かわっ…」


“可愛い”なんて久々に誰かに言われたから、私は思わず照れてしまった。


相変わらず、アイツには可愛いと言われない私。


もしかして…彼氏に“可愛い”なんて言われないのは問題だろうか…?


そして私達は校舎を出て、図書館への外の道に出た。


「ねぇ?咲原さん」


「なに?」


水内くんに声をかけられた、その時。


「おいっ!!」


その声に振り向くと、


「……っ!カイ?」


図書館への通路のそばに、一平くんとカイが立っていた。



< 331 / 364 >

この作品をシェア

pagetop