ラブ×コントロール
「まぁね?……で、どう?」
「えっ?」
「上手く行ってる?本道と」
「あ―…うん、まぁ普通かな?」
「ふふっ、何?普通って?」
「だって…何て言ったらいいか…」
「そっか、相変わらずそういう所可愛いね?咲原さんは」
「えっ?かわっ…」
“可愛い”なんて久々に誰かに言われたから、私は思わず照れてしまった。
相変わらず、アイツには可愛いと言われない私。
もしかして…彼氏に“可愛い”なんて言われないのは問題だろうか…?
そして私達は校舎を出て、図書館への外の道に出た。
「ねぇ?咲原さん」
「なに?」
水内くんに声をかけられた、その時。
「おいっ!!」
その声に振り向くと、
「……っ!カイ?」
図書館への通路のそばに、一平くんとカイが立っていた。