ラブ×コントロール
「ゴメ~ン!今行くっ」
絵美達にそう言うと、私はカイから顔をそらして、足早に歩いて行った。
「おいっ!ちょ待てコラッっ」
そう言って絵美達と合流し、私達はさっそくアトラクションに乗る事に。
私が乗るペアは、ほとんどカイとだった。
私達はずっと絵美達の後ろでうるさく言い合っていた。
だってカイのヤツ、学校と全然変わらない。私服で外で会っても、特にカッコイイと騒ぐ程でもないし。
でも、それはアイツから見た私も一緒だろうな、きっと。
しばらくして、休憩スペースでみんなでくつろいでる所で、私は絵美に目で合図して動いた。
「私ちょっと、ジュース買って来るね」
そして幹野くんの肩をポンッと叩く。
「ごめん幹野くん、良かったら一緒に来てくれない?」