ラブ×コントロール
教室が受験ムードの中、
私はカイを見る。
すると、目の前の視界が暗くなった。
人影に私が見上げると、
「……一平くん?」
私の前に来たのは、パンをかじってる一平くんだった。
「…気になるなら聞けば?」
「えっ…?あっ…でもっ」
「咲原ってそういう所、意外と優柔不断なんだな?」
「えっ…!?いや、別にそういうわけじゃっ」
「ははっ、分かってるって~カイだから聞けないんだろ?」
「…うーん」
一平くんの言葉に、私は少しうつむいた。
「一平くんは…その…色々話した?アイツと」
「えっ?あ―…まぁ、ちょっとは」
「…そっか?」
やっぱり一平くんには話したんだ…カイ。