ラブ×コントロール
「いーから、こっち来いよっ」
「あっ…うん」
カイに手を引っ張られ、私達は駅裏の公園に来た。
先にベンチに座る私に、カイがホットココアを持ってきた。
「ほらよっ」
「あ…ありがと」
「おう」
そしてカイも隣に座った。
ココアを一口を飲んで、 一息をつく。
「…で、何?聞きたい事って?」
「あっ……うん」
いざとなると…聞きづらい。
私はカイの横顔を見た。
カイは白い息を吐きながら、ただ前を見ていた。
……ダメだ。
聞かなきゃ、私。
ううん…聞きたいっ。
「あのさ…カイ」
「…ん?」
「どうして……大学?」
「えっ…?」
「あっ……だから、その……進学で良かったの?」