ラブ×コントロール

そして私は立ち上がる。


「じゃ…じゃあ私帰るっ」


「えっ？あぁ…」


そう言って私が先に歩きだそうとすると、


「待てよっ、宇美っ」


カイが私の腕を掴んだ。


ドキッとして、少し照れた顔で私は振り向く。


すると、カイも少し照れた顔をしながら言った。


「……送る」


「えっ？でも、カイの家はもうそこに…」


「いーからっ」


そのままカイは、私の手を引っ張ったまま歩きだした。


少しドキドキしながら一緒に歩く。


もしかして
私、けっこう大事にされてる？



そんなあったかい気持ちで私はカイを見つめたんだ…。