ラブ×コントロール
ある日の休み時間。
何となく隣のカイの視線を感じて見ると、目が合った。
「…何?今こっち見てた?」
「おまえさ~髪ちょっと茶色くね?」
「あ~こないだちょっと染めたから」
私が胸まである髪の束を手に取って、見ながらそう答えた。
「マジかよ不良じゃんっ」
「いや、私ぐらいの何て沢山いるしっ」
「でもな~」
「何よ?」
「いや、なおさらそのつり目が目立つな~と思ってさぁ」
「はぁ~!?」
コイツ…人が気にしてる事を!
私はこのつり目があまり好きじゃない、このつり目のせいで、なおさら気が強いと思われるらしいから。
でも…コイツも。