ラブ×コントロール


ある日の休み時間。


何となく隣のカイの視線を感じて見ると、目が合った。


「…何?今こっち見てた?」


「おまえさ~髪ちょっと茶色くね?」


「あ~こないだちょっと染めたから」


私が胸まである髪の束を手に取って、見ながらそう答えた。


「マジかよ不良じゃんっ」


「いや、私ぐらいの何て沢山いるしっ」


「でもな~」


「何よ?」


「いや、なおさらそのつり目が目立つな~と思ってさぁ」


「はぁ~!?」


コイツ…人が気にしてる事を!


私はこのつり目があまり好きじゃない、このつり目のせいで、なおさら気が強いと思われるらしいから。


でも…コイツも。



< 4 / 364 >

この作品をシェア

pagetop