ラブ×コントロール


一平くんの答えに私はガックリして、自分の席に戻ろうとする。


「まぁ…おいおい見つけてったら~?」


「うん、そうだね」


一平くんの言葉に、私はそれだけ言って席に戻る。


ダメか…。


こうなったら勘違いされるかもしれないけど、部活見に行って見つけてみようっ。


そして放課後、私は野球部の部活を見に行こうと、廊下を歩いていた。


すると職員室前に、夏の地方予選のトーナメント表が掲示してあった。


「あっ…」


私は立ち止まって見る。


なんだ、初日平日だから学校じゃん。


見に来いとか言っといて、勝ち続けないと見に行けないじゃん。


「バカ…勝ち続けられんの…」


そして校舎を出て、グランドに向かおうとすると、校門の方からカイが走って入って来た。


「あっ」


「おぅ…はぁっ…おまえ何してんだよ?こんな所で」


カイが息を切らしながら口を開く。


「ちょっと…」



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