ラブ×コントロール
「えっ?」
「誘うのは自由でしょ?君は彼の彼女じゃないんだから」
「そうだけど…」
水内くん…カイに言ったんだ。
カイ…どう思ったのかな?
調子悪くなったのと、関係してる?
まさかね…。
そして試合開始のサイレンが鳴る。
ウウゥゥゥ―――……
「プレイボール!」
そして、桜川の攻撃から試合は始まった。
しかし、
「ストライク!」
「ストライク!」
「ストライク!バッターアウトッ!」
ワァァ―――!!
杉崎高のエースピッチャーの豪速球を前に、桜川は一気に三者凡退になってしまい杉崎高のスタンドが湧く。
「うわ~!先行き不安だね?宇美」
「あ―うん…」
カイのヤツ、調子戻ったのかな?大丈夫なのかな?
そして、一回裏のマウンドにカイが立つ。
プレイボール開始前、一平くんに向かって投げるカイの投球は、何故かほとんどが素人でも分かるボールだった。