ラブ×コントロール
やっぱりアイツ…調子悪いの?
そして、プレイボール!の声がかかりカイが投げ始める。
――すると、
「ストライク!」
「ストライク!」
「ストライク!バッターアウトッ!」
ワワァァァ―――!!
私の心配もよそに、カイはストライクを決め、次々とアウトを取って行く。
ほっ…。
すごい!良く分かんないけど、調子戻った?
「どうやら、この試合ピッチャー同士の投げ合いになりそうだね?」
「えっ、うん…」
水内くんの言った通り、試合は投手同士の投げ合いで進み、両高とも点が入れれずにいた。
けれど、六回表。
カキーンッ!
「きゃー!幹野く~んっ!」
絵美が立ち上がり騒ぐ、その先は四番の幹野くんがホームランを打った。
桜川は、待ちに待った先制点を入れる事が出来て1―0になった。