ラブ×コントロール


「えっ?…あぁ~そっか、そうだよね」


せっかく絵美、幹野くんと二人になれたんだし。


二人?


「幹野のヤツ、ポーカーフェイスだけどあれでも喜んでたよ、絵美ちゃんがいつも応援してくれる事」


「そうなんだ…」


そっかぁ…絵美の思い、ちゃんと幹野くんに伝わってるのかな?


頑張ってるもんね。


「分かった、二人にしよ?上手く行くといいなぁ~あの二人…」


「あぁ…おまえは?」


「……何が?」


カイはその後何も答えず、私達はそのまま外に出ることにした。


すると、


ザアァ―――…


外は急にどしゃぶりの雨が降っていた。


傘なんて持ってきてない私達は、とりあえずすぐそこの駅まで走る事にした。


ちょっとの間走っただけたのに、けっこう濡れてしまったまま駅に入る。



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