Butterfly


『ただいまー・・』

『あら、千穂ちゃんお帰り〜。』

よかった。遅かったけどなにも怪しまれたりしてない。



『おかえり。』



どきっとした。


『・・ただいま・・』

智樹の目がみられない。



『遅かったやん。』

『飛呂の家に・・・寄ってきたから・・』

『・・飛呂と付き合うん?』

『・・・・。』

『ふーん・・。』


なんでそんなに冷たい目で見るの・・?


『なにがいいたいの・・?』

『・・なんも。』



そのまま智樹は自分の部屋に行ってしまった。


なんなんだろ・・。

そんな顔しないでよ・・


あー、なんかもう
だめだな。


涙がとまらない。


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