Butterfly

飛呂SIDE





『千穂ー・・風邪?』


千穂は朝から咳と鼻水がとまらない。心なしか顔が赤くて熱がある気もする。



『んー・・そぉみたい・・』

『・・今日病院行こか?』

『んんー。ぞーだなぁ・・。』

『ほな、俺もついてく!』

『飛呂は学校いぎなよ!』

『嫌、千穂、心配やし!ついてくから。』

『・・でも、』

『大丈夫やから!』

『・・ありがとう。じゃ、甘えていい?』

『全然ええよ!』



甘えていい?って言うた千穂、
めっちゃ可愛かった。



『さ、病院行こか。あー、ココでええ?』

適当に探した一番家から近い病院の診察券をだした。

『・・あ、そこの診察券あたしもってないや。』

『え、ほな作る?』

『いや、ここ、診察券あるからここでいいやー』


千穂の診察券を見ると
かなり遠い大学病院ので
俺はまだ何故千穂がわざわざそこへ行こうとしたかなんて
考えてもいなかった。



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