なにがどうしてこうなった!?

目的のところまで歩き、やっと腰を下ろし座ることが出来た。


「はぁ疲れたぁ……
なんだかあんまりお腹すいてないなぁ」


持ってきたお弁当をリュックから取り出しながら私がそう言うと

「あんまりすいてないって思っても、体はカロリーを必要としてるからちょっとでも食べた方がいいよ」

なんて運動部みたいなことを言ってきた。


「なんか、運動部みたいでかっこいい……」

「いやいや、運動部だから。
しかし、あんた朝急いで来て、走ってるくせに運動系ダメだよね」

「それとこれとは別なの。
朝は遅刻しないようにってアドレナリンがバリッバリに出てるから」

「そういうもん?」

「そーゆーもん!」


そんなくだらない会話をしているとなんだか疲れも取れてきた気がする。

そう思っていると、なんだかお腹がすいてきた気がした。


「疲れ少し取れたのかな?ちょっとお腹すいてきたかも」

「うん!食べろ食べろ!」


1口分の欠けたおにぎりを右手に持ちながら紗綾が言った。


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