なにがどうしてこうなった!?

雨の音と自分の呼吸音だけがそのには存在していて、世界に一人取り残されたような気分になった。

「怖い……」

こんなところに1人。

周りにはもちろん誰もいない。


「寂しい……」

声色に涙が滲む。


「痛い……」

こんな怪我をしたのは初めてで、運動部でもない私はどんな手当てをすればいいのかも分からない。


「助けて……」

どうすればいいんだろう。

この状況を解決する為の手段も分からなければ、怪我で行動もできない。




「会いたい……」

最後の言葉を発したのは、ほとんど無意識だった。

そして自分のその思いに気がつくと、何故かさらにそう強くそう思った。

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