なにがどうしてこうなった!?
美咲以外の女子と付き合うなんて考えられなかった。
でも、俺がいない間に美咲に他に好きな人ができれしまう可能性に気づいて、急に怖くなった。
相変わらす美咲のお母さんにあっている母さんに、つい探りを入れてしまうほどに。
へぇ、なんて言って母さんはニヤニヤしながら言ってきたことは気に食わなかったけど、美咲には付き合うような人はいないという情報を得られたからいいことにする。
それから母さんは効いてもないのに美咲のお母さんから聞いたことを俺へ報告するようになった。
別に聞いてないとか言いながら、よく耳を澄まして聞いていた。
我ながら情けないとも思ったが、仕入れられる情報源がそれしかないのだからしょうがない。
昔、転校の時にすでに聞いていはいたが、高1の時に美咲の町に帰るのが決まったと親から聞いたときはやっぱり嬉しかった。
美咲と同じ学校に通うために転入試験を乗り越え、高2から一緒に通えることになり、家も前に住んでいた場所に住めることになっていた。
いいのかなと疑ってしまうほどに帰る準備のすべてが上手くいった。
ついに帰るというときにふと思った。