なにがどうしてこうなった!?
「あのね、亮ちゃん」
私の両頬に添えられている手を静かにとって、キュッと握る。
その握った手を顔の前で合わせて一つに包むようにする。
なんだか顔をみていうのは恥ずかしくて、握った両手を見てしまう。
「私、昔のかわいい天使な亮ちゃんが大好き。
でもね、それ以上に、見た目がダサくて、たまに意地悪で……。
いざというときは絶対に助けに来てくれる、そんな亮ちゃんが……」
「ちょっと待って」
————好き。
後はこう言うだけだった。
しかし、すんでのところで待ったがかかった。
えーここで止められるの?
少しねめつけるように見ると、すごく悔しそうで、でも凄く嬉しそうな顔をした人がいた。