なにがどうしてこうなった!?
「それは、俺に言わせてくれない?」
「え、それってなんかズルくない?」
「お願い」
「う……分かった」
ずるい。
そう言われたら、断れないって知ってて。
「ありがとう」
そういうと、亮ちゃんはその場に膝立ちになり、私の目線よりも少し下に来た。
そして今度は、逆に私の両手を包むように持つ。
「出会ったあの日から、離れていても君を想わない日はなかった。
美咲、君のことが好きです」
「私も、好き」
やっと二人の気持ちがつながった。
それが、こんなに嬉しいこととは知らなかった。