なにがどうしてこうなった!?

亮ちゃんは立ち上がると、再び私を優しく抱きしめた。

「……やっとだ」

耳元でぼそっと呟くのか聞こえた。

それに、少し執着が見える。


「なんか怖いよ。

彼氏になったとたんすごい束縛してきそう」


冗談半分で言うと、あながち嘘でもなさそうな声で

「もちろんするよ?」

と返された。


「でも美咲が本気で嫌がることはしないから安心して」

そういうと、体を離したと思ったら、今度は顔が迫ってきた。

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