なにがどうしてこうなった!?
「……はぁ?なんであんたにそんなこと聞かれなくちゃなんないわけ?!」
いきなりのことで混乱しながら、こう答えていた。
初恋を忘れられないままここまできました。
あれから恋なんてしてません。
……なんて、言えるか!
てか、絶対に言わない!
そう心の中でぐるぐると戦っていると、照れ隠しととったのか、
「いるんだね……」
なんて、少し切なそうに言われた。
「別に居ないよ!」
切なそうな雰囲気に負けて反射的にこう答えて、後悔した。
なんでこいつが切なそうにしてたからってわざわざ答えてんのよ!
答える必要なんてないじゃん!
てゆーか第一に、
「あんたには関係ないでしょ!」
と、少しだけ怒鳴って勝手にずんずんと歩き出す。
まぁそう言っても男子のコンパスには叶わなくて、余裕で追いつかれるんだけど。
追いついてきても隣のヤツは特に何も言わなかった。
まぁ何か言ってきてもこの話題に関しては、もう黙秘だ。