なにがどうしてこうなった!?
そして先生から解放され、晴れて自由の身となった。
あいつはまだ何かあるみたいで、先生に呼び止められているみたいだ。
もう用はないから帰ろうと職員室から出るとあいつが追いかけてきた。
「美咲ちゃん!」
呼び止められ振り向くと、それと同時に手首を掴まれ、少し引き寄せられる。
“亮ちゃん”の顔が私の耳元へきて……
「言い忘れてたんだけどさ、綺麗になったね」
そう囁かれた。
それと同時に胸がドクンッと鳴った。
腕を掴まれ引かれた段階では、
何すんの!と言おうとしてた私の口が放った言葉は、その言葉を選択はしなかった。
あんたに……
「あんたに言われても嬉しくない!」
そう叫んでから、ここが職員室前だったことに気づいた。
やばい怒られる!
そう思いその場から文字どうり逃げるように立ち去った。
もう何なのあいつ!
イモ男子のあんたに言われても嬉しくないし!
胸が鳴ったのも気のせいだ!
てか、名前マジックだ!
きっと、絶対そう!