なにがどうしてこうなった!?

結局、人気のない体育館の渡り廊下まで連れてこられて、やっと手首を離された。


「な、なに?」


なんで私はここまで連れてこられたわけ?

「美咲ちゃんさ」

あいつはゆっくりと話し始める。

「いつもあーやって色んなことに首突っ込んでるわけ?」


は?

余計なお世話だったって言いたいわけ?

そりゃ、あんた1人で大丈夫だったみたいだけど。

でも耐えられなかったんだもん。

首突っ込んで邪魔だったのかな。

「余計なお世話だったみたいでごめ」「違うよ」

私の言葉を遮る。

「謝って欲しいんじゃなくて、いつもあーやって人助けして、危なくなってるのかって聞いたの」


なんで、あんたにそんなこと聞かれなくちゃならないわけ?

てゆーかさっきのどこが危なかったわけ?


って思ったけど今のあいつからは紗綾が私に詰め寄るときと同じくらいの圧があり、そんなこと言えなかった。


「別にいつもじゃない。

……でも否定はしない」

返事が素っ気なくなるのは、せめてもの抗いだ。


さっきから、あいつの目を見て話せない。

まぁ髪で目は隠れてるんだけどね。
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