なにがどうしてこうなった!?


「あれ〜?み〜つけた!
まだこんな所にいたんだね」


目の前にいたのはさっきの男のうちの1人だった。

やばい!逃げなきゃ!

そう思い、逃げようとしたが逃げられなかった。

すでに腕を掴まれていた。

振りほどこうと思っても振り解けない。

なんで?そんなに強く掴んでる感じじゃないのに……。

男は私の両手を掴み、空いている片手でポッケからスマホをだしいじり始める。

「あ、俺〜
なんかさっきの子見つけたわ〜
○○の裏んとこ〜」


男はさっきの仲間たちに電話してるみたいだ。

どうしたらいい?

どうしたら……


「あ、大人しく待っててね〜
あんたまぁまぁ可愛いし、俺らと遊んでよ」


にたにたと嫌な笑い方。

こいつの全ての行動にいちいち鳥肌が立つ。


「あ、そうだ!
ただ待ってんのもつまんないし〜俺とイイ事でもして待ってようよ」


いやなのに声が出ない……!

りょ…亮ちゃん助けて!

怖くて腰がぬけた。


両手は男の片手によって掴まる。

そして、男の顔が私の首筋に迫り、手は腰をなぞろうとしている。

いや!!!

どうしていいか分からず目をぎゅっと瞑った。

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