なにがどうしてこうなった!?
ちらっと一瞬観察してみる。
年齢は若いようだし、体もけっこうガッチリしてる。
まぁ簡単にまとめるとあれだ、生理的に受けつけないって感じの人だった。
まぁ差し伸べられた手に既にさし伸ばしてしまった私の手は、今更、
「大丈夫です」
なんて言って引っ込められるはずもない。
だから仕方なく引っ張られることにする。
そして、私は引っ張られて立たせてもらい、落としたバックを拾い上げて学校に行く。
……はず、だったのに。
ん?
ここはどこだ?
なんで私の目の前にこの人の服がある?
引っ張られて立たせてもらうはずだった。
いや、正確には立たせてはもらえた。
けど、何故かその後も引っ張れ続けた。
そしてよく分からないけど、
知らない(ダサ男)人に抱きしめられているという今の状況の図が完成した。