なにがどうしてこうなった!?
違う、嫉妬なんかじゃない!
夜、それぞれ家族の部屋に行き皆寝息をたて始めた。
そんな中で私はなかなか寝付けず、寝返りを繰り返していた。
はぁ、寝れない。水でも飲みに行くか。
コテージのベッドは一部屋に2段ベッドが2つ置いてあった。
私は2段ベッドの下に寝て、上には裕也が寝た。
静かにベッドから抜け出て、部屋を出る。
1階に降りて、ミニキッチンへ向かう。
小さな食器棚からコップを取り出し、これまた小さな冷蔵庫から来る時にスーパーで買ってきた飲料水をコップへと注いだ。
ぼーっとしながら水を飲んでいると、ふと星を観ようと思い立った。
私の住んでいるところは都会ではないものの、星がいっぱいみれるほど夜が暗い街でもなかった。
閉まっていたカーテン、そして、窓の鍵を開ける。
ガララッと音をたてながら窓を開け、コテージのウッドデッキに足を踏み出す。
「わぁ、きれい……!」
今まで見た事のないほどの星が現れ、思わず口に出てしまった。
お風呂へ向かう時も空を見ると星がいつもより多く見えたが、夜が更け、各コテージやキャンプ場の電気が暗くなるとさらに星が見えるようになった。
明かりが少ないだけでこんな星がみえるようになるんだな。
見える星の多さは期待以上だった。
ウッドデッキには椅子とテーブルのセットはあったがそこには座らず、ウッドデッキの端に足を垂らし座った。