たかがそれだけ…


2年の時に同じクラスになった。


「さいあく」


それだけ苦手だった



最初は全然喋らなくて、はじめて喋ったのは2年になって

から、8ヵ月後のことだった


聞きたいことがあって、またメールをはじめた。


それから学校でもよくその事について話すようになって。


休み時間もずっと喋ってた。



「ありがとう」


普段からよく言われる言葉だけど、なぜか雄飛にはドキッ

とした。



「館くん。」「波根ちゃん。」



そんな他人行儀な呼び方だった



メールでも少しずつ話が変わって、


「すきなひと誰?ひんと!」


って、お互いにヒントを出し合っていた




12月の最初



「館くん!クリスマスプレゼントちょーだい!」


って冗談混じりに言ってみた


「いいよ。クリスマスの日、夜景が綺麗なとこあるからそこでプレゼント交換ね!」



嬉しかった。



わたし、館くんのこと好きなのかな?



いや!ないない!!だってあんなに苦手だったし!

好きになるはずない!



なんて。強がってた


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