たかがそれだけ…


ークリスマスー


この日わたしは雄飛に言われた場所に言った


わたしは怖がりで暗いのが嫌いだった


その日は夕方からしかわたしが空いてなくて、夕方だけど

明るい時間にしてくれた



すごく緊張してた


「ただの男友達なのにね」


話してる間に緊張はなくなって、いつも通りいろんな話を

して盛り上がっていた


気づいたらまわりは真っ暗で、その時思った。


「こわい。」


暗所恐怖症だし、幽霊もだめ。

こわくてこわくて泣きそうになった。



「波根ちゃんこわいの?」



わたしは男っぽい性格だから強がって



「こわくないし!」


なんてかわいげのないことを言ってた


「ふーん。ちょっと向こう行くからここでまってて」



うそでしょ。ひとりはやだ。



「まって!ひとりは…」


「こわいんだ?(笑)」


そんなふざける雄飛にひかれてた。

あの無邪気な笑顔に。





この日わたしは気づいた。



わたし、館くんのことが好きだ。


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