一匹少女が落ちるまで


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………


「気になんの?あの人と雨宮の関係」


帰り道、赤羽が突然そう聞いてくる。


「なんだよそれ…別になんとも思ってないよ」


「あっそ。まぁいいけど」



赤羽は踏み込もうとしてきて踏み込まない。
そう言うところは少し紫月に似ているのかもしれない。


みんなに好かれたい見たいな感じでもないし。



「雨宮、意外と人のこと見てるよな」


「あぁ」


「あいつにはさ…嘘ついてもバレるんだよ」


「知ってる」


紫月の隣は俺の居場所で。
赤羽のものになるのはごめんだ。


紫月のことを魅力的だと感じるのは、俺だけでいいのに。



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