一匹少女が落ちるまで


────ガチャ


「しーねーちゃーん!ソノちゃんとくせいのロールキャベツできたよー!…わっ!!」



勢いよく部屋のドアが開いたと思うと、可愛い個体が大きな目を見開いて、ローテーブルの方を向いていた。


サラサラの細い黒髪を分けて2つ結びにしている女の子。


「空、ご挨拶して。お姉ちゃんのクラスメイトの赤羽 大雅くんと 桜庭 理央くんだよ。こちら、妹の空。すぐそこの幼稚園に通ってるの」



私はそう言って紹介する。



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