一匹少女が落ちるまで





そして、俺が部活を辞めた噂はすぐに広まり。


クラスの女子だけじゃなく、他のクラスの女子まで噂を聞きつけて廊下の外から小声でなにかを話しながら俺を見ている。


もううんざりだ。


何もかも。



本当の俺なんて、誰もわからないのに。

本当の俺を知ったら、みんな離れていくくせに。


小学生の頃から浴びせられていた俺に対して周囲の人が求めるあの視線に。



プレッシャーばかりでもう疲れたのに。



それなのにまだ仮面を被ってる自分が。



1番嫌になる。



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