一匹少女が落ちるまで
修学旅行
【side 紫月】
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………
6月上旬のHR。
「今月の後半には修学旅行があります!それに伴って、総合の授業はこれから班決めや班行動の時の計画作りになるので、そこらへん把握しておいてください」
担任の伊達先生がそう言って教室を出た瞬間、クラスが一斉に騒ぎ出した。
班決め…。
私はどうもそれが苦手だ。
体育の時の2人組みも。
英語の時間、ペアを作って英語で話す時も。
1人余った私を見て、困った顔をする先生たちのあの顔を見るのが1番嫌になる。
1人で平気なのに。
わざわざ、本当に1人ぼっちだと痛感させるあの瞬間が。
大嫌いだ。
…園子が一緒なら。
そんなことを少し考えてしまう。
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6月上旬のHR。
「今月の後半には修学旅行があります!それに伴って、総合の授業はこれから班決めや班行動の時の計画作りになるので、そこらへん把握しておいてください」
担任の伊達先生がそう言って教室を出た瞬間、クラスが一斉に騒ぎ出した。
班決め…。
私はどうもそれが苦手だ。
体育の時の2人組みも。
英語の時間、ペアを作って英語で話す時も。
1人余った私を見て、困った顔をする先生たちのあの顔を見るのが1番嫌になる。
1人で平気なのに。
わざわざ、本当に1人ぼっちだと痛感させるあの瞬間が。
大嫌いだ。
…園子が一緒なら。
そんなことを少し考えてしまう。