一匹少女が落ちるまで


「3日間くらい、私とソノちゃんでなんとかできるよ…子供じゃないんだし…」


星花がお箸を置いて話す。


「そーだよ!絶対行った方がいいって!修学旅行で絆が深まって、新しい友達ができるかもしんないよ?うちの学校なんて、去年、旅行先で妊娠した人が2人もいて、今年修学旅行ないんだからね!!」


園子がテーブルをバンバン叩きながらそういう。


「うぅー!代わりに私が行きたいし!」


「そういう話じゃないでしょ」


「…はい」


星花のツッコミは今日も絶好調。


「しーねーちゃん、おともだちいるよ!りおくんとおーが!」


「…え?」


海斗のセリフに、思わず聞き返してしまう。


友達?


あの2人が…私の友達?



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