一匹少女が落ちるまで
俺が心の中で、こいつらのことを少し見下していたように。
彼らも俺のことを本当は嫌っているんじゃないかと薄々勘付いてはいたけど。
まさか、直接こうやって話してるのを聞いてしまうとは。
あー。
でもよかった。
こんなことを思われながら部活を続けてたらと思うとゾッとする。
辞めてよかった。
『ほらやっぱりこうだ』って感情と
『嘘であってほしい』って感情がごっちゃになる。
自分が思っていたより。
現実は残酷だ。
俺は、クルッと振り返って部室を後にした。