一匹少女が落ちるまで
「雨宮さん、どこ行ってたのー?急にいなくなるから探したよー!」
「あ、ごめんなさいっ」
みんながゾロゾロと部屋に帰っていくのが見えてから理央と別れて部屋につくと、頬を膨らませた新山さんが部屋の入り口で立っていた。
「も〜許す!あ、ほら、最後に先生たちがみんなにお菓子配ってたの!2人で食べよ〜!」
膨らんでた頬をすぐに元に戻した新山さんが嬉しそうにビニール袋に入ったお菓子を見せてそう言う。