一匹少女が落ちるまで
恋とは
【side 理央】
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修学旅行を無事に終えて、一週間。
周りから旅行の思い出話も聞こえなくなっていた。
旅行から帰ってきてからも、俺は相変わらず放課後を図書室で過ごすようになっていた。
修学旅行前から変わったことと言えば、赤羽がバイトを初めて、新山が図書室に来るようになったこと。
そして。
修学旅行、紫月とキスをしたあの日から、紫月とはまるで今まで一緒にいた期間を全てハナミで切り取られたかのように、他人のように全く話さなくなったこと。
俺にとって、それが1番大きい。
新山とは話すようだし、赤羽とも時々廊下で話しているのを見たことがある。
でも…。
俺はあの日から完全に避けられている。
だいたい、最終日に紫月が赤羽を誘ったことがおかしすぎる。
俺、なんか紫月を怒らせることをしたのか?
心当たりといえば…。
やっぱり、あのキスだろうか。
やっぱり紫月は…怒った?
何度か話しかけようとしたけどダメだったし、赤羽や新山に聞いても「知らない」の一点張り。
どーすりゃいいんだよ。
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修学旅行を無事に終えて、一週間。
周りから旅行の思い出話も聞こえなくなっていた。
旅行から帰ってきてからも、俺は相変わらず放課後を図書室で過ごすようになっていた。
修学旅行前から変わったことと言えば、赤羽がバイトを初めて、新山が図書室に来るようになったこと。
そして。
修学旅行、紫月とキスをしたあの日から、紫月とはまるで今まで一緒にいた期間を全てハナミで切り取られたかのように、他人のように全く話さなくなったこと。
俺にとって、それが1番大きい。
新山とは話すようだし、赤羽とも時々廊下で話しているのを見たことがある。
でも…。
俺はあの日から完全に避けられている。
だいたい、最終日に紫月が赤羽を誘ったことがおかしすぎる。
俺、なんか紫月を怒らせることをしたのか?
心当たりといえば…。
やっぱり、あのキスだろうか。
やっぱり紫月は…怒った?
何度か話しかけようとしたけどダメだったし、赤羽や新山に聞いても「知らない」の一点張り。
どーすりゃいいんだよ。