一匹少女が落ちるまで
────────
………
「ねー、雨宮さん」
体育の授業が終わったあと、着替えに更衣室に向かっていると、後ろから声がして強く肩を掴まれた。
城ヶ崎さんだ。
「ちょっと付き合ってほしんだけど」
「え、あの…私今から着替え…」
「あー違う違う。言い直すね。ちょっと付き合え」
「…えっ、ちょっ」
城ヶ崎さんが私のことをギッと睨んだかと思うと、取り巻きの2人に体を掴まれて、私はそのまま3人の向かう方へと無理やり連れていかれた。
最近考え事が多くて、城ヶ崎さんたちのこと忘れてたな。