一匹少女が落ちるまで
【side 紫月】
『もう紫月には指一本触れない』
そんな理央のセリフにイライラした。
もっと一緒にいたい、話したい、側にいたい。
初めて出会ったあの頃みたいに。
違う。
初めて出会ったあの頃以上に。
あなたといたい。
だけど、大切な友達が好きな人。
ここ数日で自分が自分じゃないみたいと何度思っただろう。
私の中で、どんどん彼が大きくなっていくのが怖い。
触れたらまた、あと少しだけと思ってしまう。
そんな自分が怖い。
人は人の温もりを知ると、欲張りになる。
その人から温もりを感じた記憶があるから、その温もりにまた甘えてしまう。
相手の気持ちが変わらないなんて保証はどこにもないのに。
新山さんは理央を好き。
理央もきっと、新山さんを好きになる。
理央はまた、最初の頃のように暇つぶしとして私を使いたいのかもしれないけど。
私の中で、理央の存在は変わった。
だから…またあの頃のようになんて無理なんだ。
『もう紫月には指一本触れない』
そんな理央のセリフにイライラした。
もっと一緒にいたい、話したい、側にいたい。
初めて出会ったあの頃みたいに。
違う。
初めて出会ったあの頃以上に。
あなたといたい。
だけど、大切な友達が好きな人。
ここ数日で自分が自分じゃないみたいと何度思っただろう。
私の中で、どんどん彼が大きくなっていくのが怖い。
触れたらまた、あと少しだけと思ってしまう。
そんな自分が怖い。
人は人の温もりを知ると、欲張りになる。
その人から温もりを感じた記憶があるから、その温もりにまた甘えてしまう。
相手の気持ちが変わらないなんて保証はどこにもないのに。
新山さんは理央を好き。
理央もきっと、新山さんを好きになる。
理央はまた、最初の頃のように暇つぶしとして私を使いたいのかもしれないけど。
私の中で、理央の存在は変わった。
だから…またあの頃のようになんて無理なんだ。