一匹少女が落ちるまで


────────

…………


「うわ〜!この曲、私、1番好きなんだ〜」



少し歩いてから、俺がよく行くCDショップへ入る。


すると、CDがズラッと並べられていた棚にかけられていたヘッドフォンの片方をすぐさま耳に当てる新山。



そこには、俺と新山が好きなバンドのコーナーが設けられていて、バンドのメンバーの紹介や曲の紹介などが細かくされていた。



図書室で一緒に過ごすようになった俺と新山は好きなバンドが同じだという意外な共通点にお互いすごく嬉しくなって。


まさか、新山のようなザ・女子の子がこのバンドが好きだなんて意外で。



俺たちはその話の流れで、週末、一緒にCDショップに行こうということになったのだった。




< 287 / 487 >

この作品をシェア

pagetop