一匹少女が落ちるまで


『僕はきっと これからも 弱いままだろう


だけど、明日からは 少し笑える気がするよ


君が僕を 信じているから


僕も君を 信じるから』



弱いままなのはきっと変わらないけど


誰か1人でも信じられる人がいるなら


信じたい人がいるなら



今の俺は少しだけ、賭けて見たいと思う。



新山も…同じ気持ちだろ?





最後の歌詞が新山に届いた時。


新山は目に涙を溜めながらヘッドフォンをゆっくりとはずした。



「うん…」


そして、新山はそれだけ言うと、俺に無理やり笑ってみせた。




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